2009年 9月
第11回 菊被綿(きくのきせわた)飾り






9月9日は重陽の節句
「陽」とは太陽であり、数でいうと奇数を表します。重陽は陽数の極である九が重なるという意味で9月9日を指します。この重陽の頃咲く花が菊であったことから、菊の節句とも呼び慣わしてきました。(古代中国では菊は仙境に咲いている花で破邪延寿の効能があると信じられていました。)
菊は素肌の若さを保つ!?
菊被綿は重陽の前日9月8日に菊の花を真綿でおおって菊の香りを移し、9日の朝に露で湿ったこの真綿を顔に当てて若返りを願うもので、平安朝の女性の間で贈答に用いられておりました。
平安時代より伝わる宮中の行事
平安前期の宇多天皇の御代、宮中で重陽の行事として菊被綿が行われていたことが、『紫式部日記』などの記述に見られます。
近世に入ると「白菊には黄色の綿を 黄色の菊には赤い綿を 赤い菊には白い綿を覆ふ」(『後水尾院当時年中行事』)とされ、幕末まで行われていました。
宮中行事「菊被綿」の再現にうっとり見とれる
当宮では平安時代に行われていた、この重陽の節句の宮中行事「菊被綿(きくのきせわた)」にちなんで第11回 菊被綿飾りを9月9日より23日まで大宮八幡祭りに併せて再現・展示致しました。
菊被綿神事を斎行
重陽の節句の前夜8日の夕刻、社殿向拝下に設えられた菊鉢(白・黄・赤の三色の菊が各三鉢)に、色鮮やかに染められた三色の真綿が被せられ、翌9日朝露を含んだ真綿を御日供祭に併せて、ご神前へ献供して献納祭を斎行致しました。
■開催日
9月9日〜23日
■開催場所
結婚式場「清涼殿」ロビー
奉祝 天皇陛下御即位二十年
大宮八幡祭り(秋の大祭)
が15日・18日〜21日まで催されました






残暑も厳しい長月、秋の実りを大神様に感謝するとともに、皇室を中心とする我が国の隆昌、氏子崇敬者各位の安泰と発展を祈る大宮八幡祭り(秋の大祭)が今年も9月15日の例祭を皮切りに斎行されました。
まず15日午前10時より例祭が神社本庁より献幣使参向のもと斎行され、献幣使の祭詞奏上や奉茶の儀・大宮幼稚園園児による朝日子舞・舞姫による浦安舞が奉奏され、皇室国家の安泰と秋の収穫の感謝を祈念致しました。
次いで19日夕刻には宵宮祭が執り行われ、翌20日午前10時には氏子奉幣祭が斎行。大宮・方南・和田・松ノ木の氏子四地区よりの赤誠籠もるご浄財が氏子幣として大前に献じられ、奉幣使(祭礼委員長)により氏子祈願詞が奏上されました。さらに祭典中には、幼稚園園児による神楽「朝日子舞」、佼成雅楽会による舞楽が神前に奉奏され、また社殿前には氏子各町の神輿が次々に社参致しました。
そうして20日夕刻午後6時よりは、第24回神輿合同宮入りが斎行され、各氏子地区より8基の神輿が威勢良くご神前に練り込み、一斉に担ぐ神輿振りは壮観そのもの。城西随一とも云われ、境内は熱気と興奮の坩堝(るつぼ)と化しました。
9月6日の弓道奉納射会を始めとし、19日は園児民謡踊り、方南エイサー踊りや杉並太鼓の奉納、20日は小笠原流宗家による弓の神事「草鹿式」の奉納の他、高井戸囃子の奉納やボーイ・ガールスカウト達によるバザーが開かれ、氏子奉幣祭が斎行後には菩提樹下にて裏千家淡交会東京第7西支部による野点茶会も開かれました。
このほかにも9月9日よりの平安の宮中行事「菊被綿」飾りなど数々の神賑行事の奉納もあり、天保六年撰の『江戸名所図絵』にも「三日の間、市立ちて賑はへり」と記されているように、今日でも終日多くの参詣者でご社頭が賑わいました。
■祭典と奉納神賑行事
祭事
- 9月8日
夕刻〜翌朝 - 菊被綿神事
- 9月15日
- 例祭(献幣使参向)
- 9月18日
- 神輿神霊入れ神事
- 9月18日
- 若宮八幡神社・白幡宮例祭
- 9月19日
- 各神幸所清祓・宮司巡拝
- 9月19日
- 宵宮祭
- 9月20日
- 氏子奉幣祭
- 9月20日
- 第24回 神輿合同宮入り
- 9月21日
- 神輿神霊返し神事
- 9月21日
- 後朝祭(直会乃儀)
- 10月3日
- 十五夜の神遊び(仲秋祭)
神賑行事
- 9月6日
- 弓道奉納射会
- 9月9〜23日
- 第11回 菊被綿飾り
- 9月9〜23日
- 奉納書画行燈
- 9月9〜23日
- 献燈提灯
- 9月19日
- 大宮幼稚園園児民謡踊り
- 9月19日
- 方南エイサー踊り
- 9月19日
- 杉並太鼓
- 9月20日
- 高井戸囃子
- 9月20日
- 町内神輿渡御・宮入り
- 9月20日
- スカウトバザー
- 9月20日
- スカウト神輿宮入り
- 9月20日
- 野点茶会
- 9月20日
- 舞楽[佼成雅楽会]
- 9月20日
- 小笠原流草鹿式
- 9月18〜20日
- 盆栽展示会
- 9月18〜21日
- 第31回 献華いけばな小原流展
- 9月19〜20日
- 露店(約120店)





■例祭
9月15日 午前10時〜 社殿
9月15日の例祭は、秋の実りを大神様に感謝するとともに氏子崇敬者各位の安泰と皇室を中心とする我が国の隆昌発展を願う一年に一度の大きなお祭りです。
定刻、宮司以下祭員斎館を出発し、社殿に向かって参進。また、献幣使が参向し神社本庁より幣帛が献じ奉られました。


■氏子奉幣祭
9月20日 午前10時〜 社殿
宵宮祭翌日の氏子奉幣祭には、大宮・方南・和田・松ノ木の氏子四地区よりの赤誠籠もるご浄財が氏子幣として奉幣使(祭礼委員長)によって大前に献じられ、奉幣使により氏子祈願詞が奏上されました。


■第24回 神輿合同宮入
9月20日 午後6時〜 表参道・拝殿前
9月19・20日の両日、氏子各町では神輿のかけ声と山車の太鼓の音が聞こえます。そして氏子奉幣祭の当日20日夕刻午後6時、いよいよ第24回神輿合同宮入りが氏子各地区より、8基の神輿によって斎行されました。
先ず、八幡通りの大宮一丁目町会神幸所前に集結後、定刻午後6時に出発。参拝者で賑わう表参道を進み、午後7時には神門内に次々に8基が練り込み一斉に揉み合い、祭りの盛り上がりは最高潮を迎え、境内は熱気と興奮の坩堝と化しました。


■露店

9月19日〜20日 終日 表参道
清涼殿直営の「八幡茶屋」を始め約120店舗の屋台が、神門前広場から一の鳥居までの表参道両側に軒を連ね、終日参拝者で溢れ賑わいました。
■盆栽展

9月18日〜20日 終日
神輿庫内特設展示場
当宮みどりの会主催の盆栽展が神輿庫内に於いて開かれました。
■第31回 献華いけばな小原流展

9月18日〜21日 終日
社殿・神門回廊及び
神輿庫内特設展示場
小原流東京支部専門教授者西地区協議会の先生方によって、社殿をはじめ神門回廊や神輿庫内の特設展示場などに、美しい活花の数々を生けて頂きました。
■園児民謡踊

9月19日 午後3時半〜
境内
神門内境内で大宮幼稚園園児が揃いの浴衣姿で、元気に民謡踊りを奉納しました。
■エイサー踊り

9月19日 午後5時〜
境内 拝殿前
方南エイサー隊むるち組(小・中学生等約50名)による、エイサー踊りの奉納が行われました。
■杉並太鼓

9月19日 午後7時〜
神楽殿
立正佼成会杉並教会所属の杉並太鼓の皆さんにより、宵宮祭斎行後の午後7時より神楽殿で奉納演奏。勇壮な太鼓の音が境内に響き渡りました。
■スカウトバザー


9月20日 午前10時半〜
社殿
当宮のボーイスカウト杉並13団、ガールスカウト東京62団により、午前10時30分より午後3時までの間、神門前参道でチャリティーバザーが行われました。併せて、ユニセフの募金活動も実施致しました。
■野点(のだて)茶会

9月20日 午前11時〜
境内 菩提樹下
裏千家淡交会東京第7東・西支部の方々により、午前11時より午後3時頃まで社殿前の菩提樹下で開かれました。
■舞楽[佼成雅楽会]


9月20日 午前11時半〜 神楽殿
佼成雅楽会の皆さんにより、例大祭・氏子奉幣祭でご神前に舞楽が奉奏されたあと、神楽殿に於いても舞楽の奉納が行われました。
■小笠原流 草鹿式


9月20日 午後1時〜
境内
小笠原流宗家小笠原清忠氏率いる小笠原一門によって奉納される弓の神事です。三三九手挟式と草鹿式が1年ごと交互に行われております。
三三九手挟式は板の的を射て、板の割れ具合で吉凶を占う神事。草鹿式は、源頼朝の富士の裾野の巻狩りに由来するもので、草を束ねた鹿を作り、これを的として射術の稽古をしたのが始まりと云われ、的奉行、矢見、日記、射手、介添えなどの所役がおり、そこで交わされる問答は鎌倉時代を想像させます。
■高井戸囃子

9月20日 終日
神楽殿
杉並区の郷土芸能の高井戸囃子が、朝から神輿宮入まで終日、神楽殿にて奉奏されました。
2009年 8月
大宮八幡宮戦没者慰霊祭


毎年、終戦記念日にあたる8月15日、氏子地域より出征された御英霊等をお招きして、追悼と感謝の誠を捧げて慰霊し、平和を祈念するお祭りをご奉仕致しました。
当日は、大宮八幡宮戦没者慰霊祭実行委員会(当宮総代会)の主催により、ご遺族の方々やご来賓の方々にご参列を頂き、正午に全国戦没者追悼式に合わせて一分間の黙祷を捧げ、天皇陛下のおことばを拝聴後、第27回 大宮八幡宮戦没者慰霊祭が厳かに斎行されました。
祭典では、宮司の祭詞奏上のあと、英霊の詞の奉読・大宮幼稚園園児によります追悼の舞、・箏曲「海ゆかば」等を奉奏して、戦没者のご英霊をお慰めし、追悼と感謝の真心を捧げ、世界の恒久平和をご祈念申し上げました。
■開催日時
8月15日 正午
多摩清水社例祭(水神祭)


神門を出た茶室入口に「広き野に靈(たま)の清水のあるところ」と青畝の句碑がありますが、ここに詠まれている広き野の靈の清水とは、「多摩の大宮」と云われた武蔵野の昔を想望してつくられ、今なお大宮八幡宮境内の多摩清水社からは御神水が湧き出ております。
本年も水の大切な盛夏の時期、水神様の御神徳を称え、生命の源である水の恵みに感謝の誠を捧げる多摩清水社の例祭が水の日である8月1日の朔日祭に続いて行われました。参列員一同、水神様の御徳をお慕い申し上げ、命の源である水の恵みに改めて感謝の誠を捧げました。
■開催日時
8月1日
朔日祭終了後
多摩清水社例祭(水神祭)
■開催場所
神門外末社 多摩清水社
2009年 7月
應神天皇壱千七百年式年祭記念
第10回 納涼「大宮天神まつり」




夏の風物詩 納涼「大宮天神まつり」が天神様(菅原道真公)のご縁日の7月25日(日)に行われました。
毎年崇敬者の皆様よりご奉納を頂いている二百基を越える「書画の行燈」に夕刻より灯りが入れられ、幻想的な雰囲気の中、学業成就・技芸上達を祈る「大宮天神祭」を午後5時30分より斎行、次いで午後6時30分より拝殿前にて「杜のひびきinおおみや」として和太鼓等による奉納演奏があり、併せて「子供のミニ花火の集い」が催されました。
どなたでもご自由に参加出来ますので夏の夜のひとときを納涼を兼ねてご家族お揃いでご参拝下さいますようご案内申し上げます。
■開催日時
7月25日(日)
- 午後5時半〜
- 大宮天神祭
- 午後6時半〜
- 杜のひびきinおおみや
- 午後7時半〜
- 子供のミニ花火の集い
■開催場所
| 大宮天神祭 | 境内末社 大宮天満宮 |
|---|---|
| 杜のひびきinおおみや | 社殿前 |
| ミニ花火の集い | 神門前 |
奉納「書画行燈」奉納募集のご案内
今年もまた、納涼大宮天神祭りを迎えるに当たり左記の要項により「書・画」の作品のご奉納を承っておりますので、皆様奮ってご応募下さい。又、ご奉納頂きました書や画は、行燈に貼って灯を点し当日の夕刻より大宮天神祭に献灯して、ご社殿前にお飾り致します。
実施要項
- 一、用紙は社務所(授与所)にて、無料でお配り致しております。
- 一、水彩画又は習字を、当宮指定の用紙に必ず横長に書いて ご奉納(応募)下さい。
- 一、作品には、裏に名前を必ず書き入れ、申込書を添えてご提出願います。(一人一点)
- 一、作品は返却致しませんので予めご了承下さい。(9月の大宮八幡祭りにも掲出致します。)
- 一、締切り日は7月9日(金)です。
※個人情報の取り扱いについて
奉納申込書にご記入頂きました事項は、「個人情報保護法」に基づき管理の上、皆様へのご連絡等必要な範囲内で利用させて頂きます。又、奉納者掲出の名札は、「区名と氏名」、若しくは「学園(学校)名及び学年と氏名」のみとさせて頂きます。
平安の七夕 乞巧奠(きっこうでん)飾り
平成の七夕 大宮八幡 乞巧潜り






当宮では本年も、平安の七夕飾りを現代に再現する「乞巧奠」飾りを、7月1日より15日まで清涼殿ロビーにて公開致しました。
乞巧奠は我が国の棚機つ女の信仰や中国の織女・牽牛の星祭りが重なり、宮中を中心に技芸の上達を祈る七夕行事として行われていたもので、短冊のルーツと云われる梶の葉や紙垂を四方にめぐらせ、詩歌・管弦・裁縫などの上達を祈り筆硯・雅楽器・糸などをお供えしてお飾り致します。併せて、神門前には梶の葉や五色の布を垂らし平成の七夕・大宮八幡「乞巧潜り」が設えられ、これを潜ることにより技芸の上達を祈ります。
また、4日及び11日の日曜午後5時より「雅楽の夕べ」を開催、特に7日の七夕には『七夕の神遊び(技芸上達祈願祭)』を斎行致しますので、雅楽や神楽舞の雅をご陪観下さい。
神門には笹竹飾りも(15日まで)立てられ、皆様の願いを込めた短冊をご自由に結んで頂きました。
■開催日時
- 7月1日〜15日
- 乞巧奠飾り、大宮八幡 乞巧潜り
- 7月4日・11日
午後5時 - 雅楽の夕べ
- 7月7日
午後6時 - 七夕の神遊び
(技芸上達祈願祭) - 7月1日〜15日
- 笹飾り
(願いを書いた短冊を吊してで頂けます)
■開催場所
| 乞巧奠飾り | 清涼殿ロビー |
|---|---|
| 大宮八幡 乞巧潜り | 神門前広場 |
| 雅楽の夕べ | 乞巧奠飾り前 |
| 七夕の神遊び(技芸上達祈願祭) | 社殿 |
| 笹飾り | 神門前 |
